Cakes連載『新・山形月報!』

経済、文学、コンピュータなどの多方面で八面六臂の活躍をする山形浩生さん。その山形さんが月に一度、読んだ本、気になる現象について読者にお届けする密度の濃いレポートです。

制度、中国の発展、アンコール・ワット

2013年7月5日 今回の「新・山形月報!」は、ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソンの『国家はなぜ衰退するのか』(早川書房、上下)を重点的にレビューし、制度について論じます。他にロナルド・コース『中国共産党と資本主義』(日経BP社)や、山…

近未来世界・怠け者・印刷職人

2013年6月18日 「新・山形月報!」、今回はSF小説から労働論まで幅広く論じられています。取り上げられた主な本は、R・A・ラファティ『第四の館』(国書刊行会)、チャールズ・ストロス『アッチェレランド』(早川書房)ほか、コリイ・ドクトロウ『マジック…

ジャーナリズム・盗用問題・生物多様性

2013年5月28日 今回の「新・山形月報!」は、ノンフィクション系の書籍が中心です。扱われた本は、溝口敦+荒井香織編著『ノンフィクションの「巨人」佐野眞一が殺したジャーナリズム』 (宝島社)、古庄弘枝『沢田マンション物語』(講談社+α文庫)、加賀屋…

五月病・ファインマン・マインドコントロール

2013年5月7日 今回の「新・山形月報!」は、新入生・新入社員の皆さんには特に必読ですよー。紹介された本は、石村貞夫・石村友次郎『入門はじめての時系列分析』(東京図書)、松原望『松原望の確率過程超!入門』(東京図書)、Sau Sheong Chang『RとRuby…

アベノミクス・数式・精神科病院

2013年4月19日 今回の「新・山形月報!」もボリュームたっぷりです。話題作の片岡剛士『アベノミクスのゆくえ』(光文社新書)を皮切りに、岩田規久男・浜田宏一・原田泰編『リフレが日本経済を復活させる』(中央経済社)、カーメン・M・ラインハート、ケネ…

情報技術史・バベルの図書館・チューリング

2013年4月2日 今回の「新・山形月報!」で触れられた本は、ジェイムズ・グリック『インフォメーション』(新潮社)、ホルヘ・ルイス・ボルヘス『伝奇集』(岩波文庫)、スタニスワフ・レム『虚数』(国書刊行会)、ジョージ・ダイソン『チューリングの大聖堂…

ヤノマミ・神秘体験・手話

2013年3月15日 今回の「新・山形月報!」で山形浩生さんが取り上げた本は次の通りです。バックパッカーにお薦めの一冊から脳科学ものまで様々ですよ! 高野秀行『謎の独立国家ソマリランド』(本の雑誌社)、国分拓『ヤノマミ』(日本放送出版協会)、宮地祐…

ブッカー賞・チュチェ思想・建築家の役割

2013年2月26日 今回の「新・山形月報!」は、デイヴィッド・ミッチェルの大作『クラウド・アトラス』(河出書房新社、上下)に始まり、同『ナンバー9ドリーム』(新潮社)、高安雄一『隣りの国の真実 韓国・北朝鮮編』(日経BP社)、ジャレド・ダイアモンド…

中国の経済援助、ニコラ・テスラ、ミジンコ

2013年2月19日 今回取り上げる本もたっぷりです。平野克己『経済大陸アフリカ』(中公新書)、野村総合研究所『BoPビジネス戦略』(東洋経済新報社)、下村恭民、大橋英夫+日本国際問題研究所編『中国の対外援助』(日本経済評論社)、ニコラ・テスラ『ニコ…

錯視・アウトサイダー・諜報戦

2013年1月29日 今回の「新・山形月報!」(月に2回連載してますから、この連載名はやや変ですけど……)が取り上げる主な本はこちらです。ディーン・ブオノマーノ『バグる脳』(河出書房新社)、ゲアリー・マーカス『脳はあり合わせの材料から生まれた』(早川…

トロツキー・軍艦島・ソラリス

2013年1月8日 年明け最初の山形浩生さんによる書評連載です。主に取り上げる本は次の通りですー。ロバート・サーヴィス『ロシア革命1900-1927』(岩波書店)、『[復刻]実測・軍艦島』(鹿島出版会)、水野操『デジタルで起業する!』(かんき出版)、ニー…

売春・デフレ脱出・電子書籍

2012年12月28日 年内最後の山形浩生さんによる書評連載です。年末年始のお供となる本をぜひ見つけてくださいね。取り上げる本は、ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』(早川書房)、友野典男『行動経済学』(光文社新書)、浜田宏一『アメリカは日本経…

イノベーションのための空間・AKB48・リスク科学

2012年12月18日 今回の山形さんの書評連載では、スコット・ドーリー&スコット・ウィットフト『メイク・スペース』(阪急コミュニケーションズ)、エリック・エイブラハムソン、デイヴィッド・H・フリードマン『だらしない人ほどうまくいく』(文藝春秋)、…

被災地復興・移民・神話研究

2012年11月30日 山形浩生さんによる書評連載の第五回目も、写真集から被災地復興を論じたものまで取り上げる本は多種多様。紹介された主な本は、関満博『地域を豊かにする働き方』(ちくまプリマー新書)、初沢亜利『True Feelings』(三栄書房) 、藤巻秀樹『…

#04 スモールネットワーク理論・文民統制・ゾンビとヴァンパイア

2012年11月13日 山形浩生さんの連載の更新頻度が上がりました! 「月報」と呼ぶのはおかしいので連載名は再考の必要ありですが、ともあれ今回論じられた主な作品名は以下の通りです。アルバート=ラズロ・バラバシ『バースト!』、三澤真美恵ほか編著『電波・…

#03 未来予測・リフレ派・MAKERS(メイカーズ)

2012年10月30日 山形浩生さんの連載第三回目は、経済問題から腹の虫までどーんと論じられています。そして、次回以降、更新頻度も上がるかも!? そうそう、先日出た山形さん監訳の『邪悪な虫』と『邪悪な植物』(ともに朝日出版社)は、インパクトあるエピソ…

#02 プロメテウス・伊藤計劃/計画・屍者の帝国

2012年9月28日 「新・山形月報!」の第二回目は、映画『プロメテウス』に始まり、ウラジーミル・ソローキン『青い脂』や国書刊行会のものを中心とした海外文学を眺め、そして伊藤計劃『屍者の帝国』と向き合う高密度の内容です。ご堪能あれ! ,br />仕事柄、…

#01 書評・岡崎京子・ファブラボ

2012年9月11日 かつてメールマガジンで山形浩生さんがその月に読んだ本から気になる分野までをどどっと書き綴る人気連載「山形月報!」がありました。そして、今その連載がパワーアップしてカムバック! 初回は立て続けに出た岡崎京子関連の書籍からコンピュ…